平成22年度より奈良市はすべての中学校区を単位として、「地域で決める学校予算事業」を開始しました。これは、地域全体で子どもを守り育てる体制づくりを行い、子どもたちの教育活動の充実を図り、地域の教育力の再生と地域コミュニティーの活性化をすすめることを目的としております。この事業を運営するために市内の各中学校には「教育協議会」が設立されています。全国的に注目されているユニークな取り組みです。

PTAの組織と似ていますが、運営者は保護者ではなく地域住民が主体です。「登美ヶ丘北中学校区」は、中学校(1)、小学校(2)、幼稚園(2)、の5校が中心となって活動しています。
登美ヶ丘北中学校区では、平成24年8月、「サマーセミナー」を開催し、2日間で16講座200名という多くの参加者があり、講座内容について高い評価を得ることが出来ました。この事業は、「地域で決める学校予算事業」で運営され、地域住民と学校とが連携して行なった大きな成果です。
このサマーセミナーがきっかけとなり、新しく “とみきた塾”が生まれ、  「ひつじクラブ」「理科実験クラブ」「昆虫クラブ」「おやじクラブ」「歌クラブ」「草刈モウモウクラブ」「イングリッシュカフェ」など年間を通じて活動しています。
そのなかでも「ひつじクラブ」は環境整備にひつじが貢献してくれましたが、こどもや大人まで多くの人が集まり関わることで、新たな地域コミュティを気づくことが出来ました。
今後も新たな取り組みにより、子どもも地域住民も参加する事により地域コミュニーティを再生し、教育活動を支援しながら地域力の向上に努めたいと思っております。

会  長   村 内 俊 雄